寺田二郎

2015年12月02日

【メディア情報】なつかしのテラダスタジオフォトギャラリー

匹見上公民館で12月18日まで開催されている
「なつかしのテラダスタジオフォトギャラリー」について

中国中国新聞さんと











朝日0001朝日新聞さんに
紹介いただきました。


関連情報は
こちらをご覧ください。


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2015年11月24日

【ご報告】なつかしのテラダスタジオフォトギャラリー

今日は昨日とは打って変わり
朝からしとしと雨が降っています。


昨日は天気予報を覆す、陽気なお天気でした。
匹見支所裏の駐車場では
恒例の「匹見町産業文化祭」が行われ
たくさんの方が足を運んでいらっしゃいました。


私は午前中は匹見小体育館に張り付いていて
人だかり_R「テラダスタジオ写真展」の
対応を。

写真展タイトルは
匹見上公民館で
「なつかしのテラダスタジオフォトギャラリー」にされたようですね。


故・寺田二郎さんが撮影された写真を一目見ようと
沢山の町民の方が来て下さいました。




この日を迎えるに当たり
匹見上公民館の皆さんと一緒に写真整理などさせていただきましたたが


その後も、公民館職員さんたちが
写真説明00_R寄贈いただいた写真を後世に残すべく








写真説明01_R









写真説明02_R写真に写っている人や景色などの情報収集をするために
書類作成などをされており

頭が下がる思いでした。





今回ご都合で写真を見ることのできなかった方は
匹見上公民館では
11月24日から12月18日の
8時30分から17時15分まで期間展示
されるので
是非ご来場ください。

その際、写真に写っている人や場所、時期などについて
情報をご存知でしたら
写真説明02_R←こちらの書類にご記入をお願いします。






寺田さんご夫婦_R当日は
寺田二郎さんの長女である美千代さんご夫妻(写真)が
広島県海田町から来て下さり写真展をご覧くださいました。

きっと喜んでくださったのではないかと思っています。




この模様は
ひとまろビジョンさん(益田市のケーブルテレビ)で
11月27日17時から放映
されます。

益田市内在住の方は是非ご覧ください。



【メモ】
今回の展示写真数:234点
11月30日以降は、現時点で掲示していない約50点を加え、計284点を匹見上公民館で展示します。






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2015年10月07日

匹見の写真店「テラダスタジオ」

テラダスタジオ_R匹見町民の方で
「テラダスタジオ」をご存知の方はどれだけいらっしゃるだろうか。





大正9年、蔚山(ウルサン、韓国)に生まれた寺田二郎さんは、
第二次世界大戦のときジャカルタで航空偵察要員として
戦地の様子をカメラに収める任務に当たった。

23歳で終戦を迎え、親戚の松下さんを頼って匹見へ。

しばらくは土木工事や索道のアルバイトで食いつないでいたが、
信子さんと結婚し長女の美千代さんが生まれると、

これまでの経験を活かして
見合い写真や結婚式、運動会など記念写真の撮影・販売や
工事現場の証拠写真などの撮影を始めた。



ご親族の話によると
「工事現場の証拠写真は一番儲かったという。
当時はカメラを持っている家庭が極めて少なかったため
飛ぶように写真が売れたようで
隣町の六日市へ自転車で峠越えをし
帰りは現金でいっぱいになった袋を両手に抱えて帰ることもあった」とか。

「冬には峠が越えられず死にかけたこともあった」。



寺田家_R商機と捉えたのだろうか。
昭和33、34年ごろ、現在の匹見郵便局の西隣(匹見川沿い)に自宅に併設する形で「テラダスタジオ」を開店する。
写真撮影や現像、カメラの販売・修理取次が主な仕事だった。



二郎さんは、スポーツマンで新しい物好き。
ダンスパーティーを企画したり、ボーイスカウトを匹見につくろうと尽力した。
モノクロテレビも我先に購入し、近所の人たちがテレビを観るため寺田家に訪れていたという。


春日山登山_Rアルバムには、登山や旅行、飲み会、有名女優とのツーショット写真を見つけることができた。交友関係が広かったことが伺える。


驚きだったのは、「テラダスタジオ」の受付に飾られていた、一糸まとわぬ女性のヌード写真。
撮影場所は表匹見峡だ。




匹見峡といえば、今でこそ「表」をはじめ「裏」「奥」「前」の総称だが、戦後まもない頃、匹見峡といえば表匹見峡を指していたようだ。

匹見峡_R表匹見峡へドライブに出かけたり弁当持参でピクニックに出かけたり。そんな時代だったことを当時の写真が物語る。







02ヌード写真_R話を戻そう。
受付のヌード写真だが、まだヘアヌードが解禁していなかった時代、二郎さんは仲間を集め、表匹見峡でヌード撮影会を開いている。
その時の一枚が、それだ。画期的な試みであったことが伺える。







ヌード写真_R表匹見峡以外にも海岸(おそらく日本海)やスタジオ内でヌード撮影を行い
さまざまなショットがアルバムの中に収められている。

もしかしたら、匹見町民の方の中にも記憶に残っている人がいるかもしれない。


時代は流れる。
写真は、スタジオで撮影してもらう物から、カメラの普及により、各家庭で撮影していく物へと変わっていく。


カメラ店業界にもカラー現像機が出回っていくが
「とても高く、テラダスタジオで購入できるものではなかった」という。

栄枯盛衰。

匹見町内に、カラー写真の現像を取り扱う山本写真館が開業したことにより
「テラダスタジオ」の全盛期は峠を過ぎることになる。

平成2年に二郎さんが病に倒れられたのを機に、「テラダスタジオ」は32年の歴史に幕を閉じた。


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このたび、二郎さんの妻・寺田信子さんが平成26年2月にご逝去されたのを機に
ご親族のご厚意で、二郎さんが撮影・所有されていた写真を匹見上公民館に寄贈していただいた。




棺_R匹見の歴史や暮らし、人々のいきいきとした姿が収められている写真の数々が
平成27年11月23日(月)の「匹見町産業文化祭」(匹見小体育館)で一部展示、翌11月24日から12月18日まで、匹見上公民館で展示される予定となっている。
たくさんの方に足を運んでもらいたい。






整理_R展示に向けて現在
匹見上公民館の職員の方と写真の整理を行っている。



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