2017年09月01日
【転載】奈良大学 藤本悠先生のメッセージ

8月4日から10日まで匹見町小原集落に逗留し
さまざまなボランティア活動や
匹見に残る写真の保存作業を行ってくれた
奈良大学地理学科の学生さん。
昨今の世には珍しいほどに
サバイバル精神際立つ「実地研修」を通して
大学生さんの生きる力を醸成されている藤本悠先生。
このたびの匹見での研修に注がれた藤本先生の思いを
インターネット上(フェイスブック)で偶然見つけ
匹見の皆さんや教育に携わるみなさん、まちづくりに携わるみなさんなどなどに
シェア(共有)させていただきたい思いに駆られたため
ご本人のご承諾を得て
転載させていただきます。
写真は藤本先生の撮影です。
写真の表情からも
日に日に学生さんたちが
匹見でのサバイバル生活に慣れ
たくましくなっていく様子が伝わってきます。
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8月には島根県の匹見にて調査研究を実施した。
今回は新開発のシステムの実践利用が最大の目的。
満足の結果を得ることができたし、
色々と新しい課題も見つかった。
この辺りのことは今年度中にどこかで発表しよう。
教育の観点では、藤本ゼミ「山組」を同行させ、
匹見の小原集落にて、実地研修も兼ねて、
集落での奉仕活動を実施した。
イノシシの防護柵の設置、
一人暮らしのお年寄りの方の畑の草引き、
道路に伸びた草木の伐採、
わさび田の清掃
などなど、役に立ったかは置いておいて…
学生たちはそれぞれに良い働きをしてくれた。
また、それぞれに課題も見つかったようである。
毎度のことながら今回も地元に支えてもらった。
小原集落の集会所に泊めていただき、羽釜も貸して頂いた。
食料も色々と差し入れを頂いた。
貴重なお米、とれたて野菜、イノシシの肉、マムシ。
残念ながらヒキガエルは取り逃がしたものの、
川で拾い食いをしたサワガニも美味だった。
まさに、自然と一体となった生活の一週間だった。
風呂や洗濯機も無い場所で、学生たちの中には、
その生活に不安を感じていた子もいたけれど、
2日も経てば、皆順応していたような気がする。
洗濯洗剤が無くても、水洗いと天日干しだけで、
衣服の匂いが消えることに感動していた学生もいたし、
初めて食べたイノシシの肉の味に感動した学生も居た。
今回も学生達はチームワークとタフさを身につけたを思う。
彼らが、社会に出た後にこの経験を活かしてもらえると、
私としては有り難いと思うし、そうなると信じている。
今回も匹見の方々には本当にお世話になった。
一応、各自に簡単な感想文を書かすように指示したので、
後日、匹見でお世話になった方々に送ろうと思う。








