2014年05月16日

これぞ究極のうずめ飯

匹見といえば、わさび
わさびといえば、うずめ飯。


匹見の郷土料理「うずめ飯」。

文字通り「うずめる」というところからきていますが

その由来は諸説あり

高価なわさびをご飯の上にのせて出すと
客人が遠慮してしまうために、ご飯の下に隠したという説や

粗末な野菜ばかりで恥ずかしいから
ご飯で隠して伏し目がちに差し出したという説

更には
昔は山鳥の肉などをタンパク源にしていたようですが
生類憐みの令が出された元禄の時代に
おとがめを受けるといけないので隠すようになったという説

などがあるようです。
          「季刊「うかたま」(2006年VOL1参考)」



それでもって
現在、匹見町内の飲食店や自宅で作られている
うずめ飯といえば

さまざまな野菜の具材とご飯、それに主役のわさびの
コンビネーションなのです。

ちょっと
ここで確認してみましょう。

うずめ飯 レストパークこちらは
匹見峡レストパーク内の
レストラン「クックハウス」のうずめ飯










ねむの木こちらは
森の洋食屋さん「ねむの木」の
うずめ飯。












山法師 うずめ飯定食こちらは
匹見峡温泉やすらぎの湯内の
食堂「山法師」(やまぼうし)。











うずめ飯(萩の会)こちらは
萩の会さんのうずめ飯。









ご覧いただいたように
すべて野菜が入っています。



これが一般的なうずめ飯。


なのですが
究極のうずめ飯。

匹見にあります。


わさびで有名な三葛地区に
お住まいの
生産者、齋藤佐登志さんのお宅では

なんとなんと
わさびとご飯、薬味のみのシンプルかつ究極の
うずめ飯を食しておられるのです。

ご家族の許可を得て
ご紹介します。


01わさびを入れるその1
たっぷりのわさびを
すりおろす








02ねぎを入れるその2
薬味(ネギなど)を
のせる









03つゆを入れるその3
つゆを加える。

つゆはお好みで。

佐登志さん宅では
干しシイタケ、干し鮎、切り干し大根などを
使うそうです。



04ごはんを入れるその4
炊きたての熱々ご飯をのせる。

以上。








お茶漬けでも汁かけご飯でもない
うずめ飯。

これぞまさしく
わさびが主役の
うずめ飯。

寒い日などには
ちょくちょく食べるそうで

身体の中から温まるそうです。

私も
熱々を頂きましたが

漬物と一緒に沢庵を
添えて
2杯ご馳走になりました。

これだけあれば
大満足のご馳走です。



ちなみに
こちらの
うずめ飯。

これまでにテレビで全国放送されたりしている
有名な
うずめ飯です。


生産者宅ならではの
うずめ飯といえるでしょう。

佐登志さん曰く
戦争時代には
満足な具材も調達できなかったでしょうから

こうした
わさびと薬味、ご飯といった組み合わせが
昔は
一般的だったのではとのことです。


こんな食べ方なら
わさびを買っても

刺身用以外で無駄なく使えますよね。

こうした
わさびの食べ方を
広めたいなぁと思っています。

ワンポイントアドバイス
その1 わさびは匹見わさびを使うべし(谷わさびを、です)
その2 つゆづくりに自信なければだしの素でもよし(個人的意見)
その3 炊きたてアツアツご飯を使うべし(必須)

以上。



余談ですが
先日、野入集落のあるご家庭で
うずめ飯の話題になり

石谷地区では
葬式の際に地域の人がお手伝いをしてくださった際

お斎(とき)に出る野菜などを活用して
うずめ飯を作り、出していたそうです。

更に更に
現在カレーライスは
親戚や友達など大人数が集結した際の
定番メニューですが

一昔前(いつ?)には
うずめ飯が
現在のカレーライスのような役目を担っていたようです。


匹見町内でも
時代や地域によって
「諸説」がたくさん存在します。

「いったい何が真実なんやーーーーーーーーーーーーーー」と
叫びたくなりました。




hikimityou at 07:30│Comments(0)TrackBack (0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック <$ArticleCategory1 $> | わさび

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