2009年03月19日

負いかごって言います

負いかごいや〜!!
コ・レ・が「背負いかご」ってやつですか。

匹見では皆さん、負いかごって呼んでおられるものですね。

昔はこれにいろいろなものを入れて
運んでいたと聞いてはおりましたが…。

ワタクシが尊敬してやまない偉大なる宮本常一さん
全国津々浦々を行脚して
地域の生活文化などを
くまなく調査されておられた方ですが

そこに住む暮らす人々が
荷物をどんなものに入れて運んでいるのかとかも
きっちりと写真に収めておられたのを思い出しました。



背負いかごに入れて物を運ぶってのは
もう何十年も遠い昔のことだったと思います。

その背負いかごが
実際に使われているのを
この目で確認できたというのが
非常に喜ばしかったわけでして。




今日、それも益田市匹見総合支所の玄関前で
お目にかかれるとは思ってもみませんでした。

私が支所に向かって歩いていたら


背負いかごに花を入れ
自転車に乗って
私の横を通り過ぎるご婦人がいらっしゃいました。

「おっとこれは写真を撮っておかないと!」と
野次馬根性がざわざわして
面識のない女性の方ではありましたが
あつかましく声をかけ
「それ、負いかごですよね。是非、写真撮らせてください!」と
懇願。哀願!?

思いのほか快諾をいただいたため
ご本人の顔は撮影しないというお約束で
ばっちりカメラに収めさせていただいたという
わけでございます。


負いかご ひも後ろからだけだと
もったいないので横写真もとりましたところ
肩にかけるひもが
わらで編んであったので
「もしかしてこの負いかごは手作りなんですか??」と
尋ねたら
「そうだよ。うちのだんなさんが作ったよ」といわれ
二度びっくり。

聞くところによると御齢78とのことで
最近はかごを編むのに良い竹が少なくなったようですが

負いかごのほか
ざるとか
竹製のちりとり!?(っていうのか?)を
作る技術をお持ちだそうで




何でも青年学校にいたとき
勉強をせず
こういった手に職的なことを学んだのだそうです。

てなことで
今日はとっても勉強になった
1日でございました。





hikimityou at 19:45│Comments(5)TrackBack (0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック <$ArticleCategory1 $> 

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この記事へのコメント

1. Posted by ゆ   2009年03月21日 06:16
久しぶりです。
素敵な記事に乾杯です。
懐かしいなあ〜
幼少の頃、よく背負いました。
あの頃は、私自身が小さいので
とても大きく感じました。
軽くて、よく物が入りました。
祖父が作ってましたよ。
そうそう、私も宮本常一氏は尊敬する方です。
その方面でくわしい方が、広島には数人いらっしゃいますよ。紹介します。
けど、昔も今も素敵な道具や風習は大切です。
こうして紹介していただくセンスに乾杯です。
まだまだ、ありますよ。 蓑がみたいな〜
祖母が作ってました。
2. Posted by ゆたかにみのる   2009年03月21日 06:18
先の記事、ゆたかにみのる からです。
帰郷したくなりました。いいなあ〜故郷。
3. Posted by 匹見町大好き!   2009年03月22日 18:13
ゆたかにみのる さん
お久しぶりでございます。
お元気ですが?
以前いただいたAnn SallyのCD
とっても気に入っていますよ。

匹見という地域は
この負いかごをはじめ
他の地域ではなくなった文化が
残っているところだと思うんです。

私も宮本常一さんみたいに
全国を歩いて
聞き取り調査したいな〜と
思う今日このごろです。

宮本常一さんにお詳しい方
またご紹介ください!

蓑の写真ですが
たしか写真に収めていたような気が…。
見つかったら
ブログで紹介させていただきますね。
4. Posted by よしくん   2009年03月26日 23:04
「負いかご」っていうんですかね?
「とんのす」(鳥の巣という意味らしいです)とか「とりんす」とか言うのは、もっと荒い作りの分ですかね?
昔、我家にもありましたが、もう今はありません。
30年くらい前の話です(懐かし)
5. Posted by 匹見町大好き!   2009年03月27日 11:08
よしくん さん
おはようございます。

とんのす
私も聞いたことがありますよ〜〜

とりんす は初耳ですね。

昔はなにもかもが手作りだったんですよね。

昨日お邪魔したお宅で
手作りのお茶をいただきました。

匹見ではまだまだ沢山の家庭で
自家製のお茶を作っておられます。

このような文化
大切にしていってもらいたいな〜
と思う今日このごろです。

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